一般的に靴の加水分解は、製造から約3年〜5年で起こることが多くなっています。特に高温多湿な私たちの暮らす日本の気候では劣化が早まり、全く履かずに箱に入れたままにすると加水分解を引き起こすリスクが高くなります。スニーカーでよく目にする問題ですが、実はブーツやその他アパレルアイテムにも及ぶ症状なのです。

現在、廃番となっているREDWING旧品番ベックマン(9011、9013、9014、9016など)は前足部(ハーフソール)に使われているポリウレタン素材が、湿気などの影響で加水分解を起こしやすくなっていました。現行のモデルはレザーの種類、ソールの材質も変更、改善され加水分解の心配はなくなりました。




当店で過去に扱った状態のものを参考までに載せていますが、環境などによって変化具合は異なりますので悪しからず。




日頃からチェックできること
1.状態確認
① 初期段階では表面に細かい縦ジワや浅い亀裂が入り、弾力が少し失われ始める。
② 中期段階ではシワが深くなり、ひび割れ(クラック)が広がり始め、表面が白く粉を吹いたり、ベタベタしてくる。
③ 末期段階では触るだけでポリウレタン部分がボロボロと崩れ落ち、手で簡単にちぎれる状態になる。
諦めないで!最強REDWINGはスーパーソールを除けばほぼリペア可能なのが安心。
ポリウレタン(PU)素材の宿命
靴などポリウレタン製品の加水分解は完全に防ぐことはできない、避けては通れないもの。
2.対策
① 湿気が多くて、空気が動かない環境や場所での保管を避ける。
② 箱にしまったままにせず空気を入れ替えたり、適度に履く。
③ 濡れてしまったらしっかり乾燥させる。
※ [定期的に履くこと]と[湿気を避けて保管すること]で、劣化のスピードを大きく遅らせることができる。
3. 靴以外のアイテム
・合成皮革(PUレザー)でできたジャケットやバッグ。
・マウンテンパーカやレインコートの裏地。
筆者も過去にバッグや、シェルジャケット、ヘッドホンのパッドなどの劣化経験有り(>_<)




[9011]から直系のマイナーチェンジモデルである[9411]はハーフソール(前足部)の素材がウレタンからラバー(ゴム)に変更され加水分解とは無縁になりました。ありがたいですね。
そして、フルモデルチェンジした最新モデルの[9419]は従来のフェザーストーンから、油分を多く含んだエクスカリバーというレザーに変更され、やや細身でスタイリッシュな224番ラストに刷新。ちなみに[9011]も[9411]も8番ラストです。
ソールに関しても耐水性、グリップ力に優れたグロコードソールを採用し、更にアイレットの上部3箇所がスピードフック仕様となり、ほぼ別物に変わっています( `ー´)ノ
買取査定に実際影響はあるのか?
結局のところ影響はあります。
現状の保管状態且つ、リペアやカスタムを前提として取り扱うほかありません。
既にソール交換してある場合。※リペアと違い純正とは違う仕様にカスタムされていた場合は少し評価は落ちますが、要相談です。

