NIKEのスニーカーを選んでいる時に、RETROやOG、SPなどの記載やスタイルコードの数字の羅列を目にしたことはないでしょうか。特に気にせずに選んでいる人が多いかと思いますが、実はこの用語やスタイルコードの数字、とても重要なんです。今回はそんな用語についての解説とスタイルコードの数字の意味について解説していきます。
それぞれの用語の意味
・RETRO(レトロ)
過去にリリースされたことのあるモデルのディティールを再現した復刻品に付けられます。
デザインやカラーの一部を模倣しているものが多く、NIKEの様々なモデルに用いられています。
・OG:ORIGINAL(オリジナル)の略
発売当初のモデルのオリジナルカラーを忠実に再現したモデルに付けられます。
RETROと似たような意味になっていますが、若干異なった意味合いがあるため、例えば発売当初のオリジナルカラーを再現した復刻モデルのAIR JORDAN 1 HIGHがリリースされた場合だと、AIR JORDAN 1 HIGH RETRO OGと二つの名前が付けられます。
・QS:QUICK STRIKE(クイックストライク)の略
一部の店舗でのみ、数量限定で販売されたモデルに付けられています。
流通足数が非常に少なく、コラボモデルなどの貴重なモデルに付けられることが多くあります。
・SE:SPECIAL EDITION(スペシャルエディション)の略
元々のデザインから細かなアップグレードを加えたモデルや、生誕何周年などの記念モデルなどに付けられることが多くあります。
・SP:SPECIAL(スペシャル)の略
名前の通り特別なモデルがリリースされた際に付けられ、先程のSEと同じように記念モデルやコラボモデルが多くつけられています。
・PRM:PREMIUM(プレミアム)の略
通常のモデルに比べ、使用している素材などが良質なものにアップグレードされており、高級感のあるモデルになっています。
・LX:LUXURY(ラグジュアリー)の略
こちらもPRMと意味合いとしては同じですが、LXの場合は通常のモデルからアップグレードされたPRMを、更に高級感のあるものにアップグレードしたものです。定番モデルから有名ブランドとのコラボモデルまで、幅広く使用されることがあります。
このほかにも、スケートボーディングラインであるSB(SKATEBOARDING)や、アウトドアラインのACG(ALL CONDITION GEAR)、NIKEのオフィシャルでも扱われず、コアなスケートショップでのみ限定販売されるISO(オレンジレーベル)など、さまざまありますが、主要なものを抑えておけばいざNIKEのスニーカーを購入する際に意味を理解して自分に合ったモデルを見つけることが出来ます。
スタイルコードの数字の意味
NIKEのスニーカーにはそれぞれスタイルコードが割り振られており、その数字にも意味が込められています。
NIKEのスタイルコードは基本的に英数6文字‐数字3文字で構成されています。それぞれの数字には名前が付けられており、前の6文字がモデルナンバー、後ろの3文字がカラーナンバーと呼ばれています。
上記のモデルのスタイルコードは、左から555088-101・DD1391-100・759986-071となっています。
数字のみのものもあれば、アルファベットから始まるものもあり、一見何の意味もない数字の羅列に見えますよね。
しかし、よく見てみるとどのモデルもハイフンの前後の文字数が一緒なのがわかるかと思います。
モデルナンバー
モデルナンバーとは、NIKEの数多くあるモデルの中から該当のモデルを特定することのできる番号となっています。
例えば上記の555088という数字は、AIR JORDAN 1 RETRO HIGH OGのほぼ全てモデルに割り振られており、スニーカー通の人にとってはこの数字を見ただけでこのモデルというのが頭に浮かぶ人も少なくありません。
上記で紹介したRETROやOG・QSなどによって、同じAIR JORDAN 1 HIGHでもモデルナンバーがそれぞれ定められており、中には数字だけでなく前半2文字にアルファベットが入っているモデルも。
ただ、年代によって同じRETROモデルやOGモデルの場合でも品番が変更されていることもあります。
カラーナンバー
カラーナンバーとは、名前の通りモデルのカラーリングを現した番号となっています。0~9のすべての数字に色が割り振られているため、違うモデルでもカラーリングが似ているとカラーナンバーが同じということもよくあります。
また、数字の桁数にも意味があり、1桁目は全体の大まかなカラー・2桁目は組み合わせとなるカラー・3桁目は複数のカラーがある場合の3色目、または同モデル内での発表された順番となっています。
0:ブラック/グレー
1:ホワイト
2:イエロー/ブラウン
3:グリーン
4:ブルー
5:ブルー/パープル
6:レッド
7:イエロー
8:オレンジ
9:マルチ/メタリック
1桁目:全体の大まかなカラー 2桁目:組み合わせのカラー
3桁目:3色目、または発表された順番
このスニーカーのカラーナンバーは612となり、これを割り振られているカラーと桁の意味で表してみると、大まかなカラーのレッド・組み合わせとなるカラーのホワイト・そして3色目となるブラックと、それぞれのカラーが正確に表されているのがわかりますよね。
NIKEのモデル名やスタイルコードは、調べれば調べるほど今まで知らなかった情報などがたくさん出てきます。それによって見たことのないモデルや、自分の好きなモデルを発見することも簡単にできてしまいます。
また、自分が今持っているものは復刻品なのか、もし復刻品だったらオリジナルはどんな見た目でいつリリースされたものだったのかなど、よりスニーカーに対しての愛着だったり、スニーカーを今よりもっと好きになるきっかけとなるかもしれません。